流山本町(千葉県流山市) – レトロを訪ねて 第2回

こんにちは、よーぶんです。

よーぶん氏がレトロな物件を紹介する企画、
今回は第2回、千葉県流山市の流山本町を御紹介します。
かくいうよーぶん氏は実は流山市在住です。
もう15年余り流山に住んでるんじゃないでしょうか。
都心から30キロ足らずでありながら、
自然が残る住みやすい街で、よーぶん氏は気に入ってます。
よーぶん氏の自宅近所に流山の古くからの市街地があります。
この古い市街地に多くの古民家が残されています。

ここが今回御紹介する流山本町です。
場所は下記地図を御参照下さい。

流山という街は江戸川の水運で栄えた街だそうで、
また隣の野田市の醤油と共に醸造業が盛んだったそうです。
同じ醸造でも野田の醤油に対して流山はみりんの醸造で栄えました。
ちなみに白みりんは流山が発祥だそうです。
このためみりん醸造や水運によって豊かな商家が多かったようで、
そういった建物の一部が流山本町に残されています。
そしてそういった古民家を活かしてまちづくりを行っています。
こちらは雑貨屋さんとなった古民家。
流山本町1
こちらはお弁当屋さんになった古民家。
流山本町2
そして幕末に創業して今も営業中の呉服新川屋さん。
土蔵造りの商家で国の登録有形文化財に登録されています。
流山本町3
こちらは元足袋屋さんだった古民家を改装して、
営業している創作フレンチのレストラン、結構人気だそうです。
流山本町4
そしてこちらも国の登録有形文化財となっている土蔵造りの古民家で、
現在は万華鏡ギャラリーとして営業しています。
流山本町5
蔵ですからね、窓は格子窓なわけです。
流山本町6
今はすっかり静かなベッドタウンとなっている流山ですが、
先述した通りかつてはこういった商家の主が住む商業都市だったわけですね。
そういった商人は芸術家のパトロンだったりするわけですが、
江戸時代中期の俳人小林一茶を支援した商人の邸宅が、
一茶双樹記念館として公開されています。
流山本町7
また幕末には鳥羽伏見の戦に敗れて江戸に戻った旧幕府軍のうち、
あの新撰組が流山の醸造家の邸宅に陣を張りました。
その後この地で官軍に包囲された新撰組局長近藤勇は投降を決め、
副長土方歳三と今生の別れをすることになったのです。
その陣屋跡がこちらです。
流山本町8
ちなみにこの流山という地名なんですが、
伝承によると大昔洪水の際になんと上州赤城山の山体の一部が、
ここに流れ着いたと伝わり、その山がこの街はずれにあります。
そこにはこの伝承に基づき、赤城山の赤城神社の末社として、
その山には赤城神社が鎮座します。
この赤城神社、長さ10m/重さ500kgにもなる大注連縄で有名です。
流山本町9
流山本町10
範囲としてはそんなに広くない流山本町ですが、
やっぱりこうして散策してるとお腹が空きますね。
江戸川の川沿いで栄えた街だからでしょうか、
流山には地元で有名で長く続いているうなぎ屋さんが数軒あります。
よーぶん氏のおススメはそのうちの1軒、江戸屋さん。
↓江戸屋さんのHP貼っておきます。
http://www.unagi-edoya.com/
歩き疲れたら鰻で疲労回復としましょう。
写真はうな重と肝焼きです、とっても美味しいですよ。
流山本町11
流山本町12
これまで御紹介してきた場所や物件は江戸川に沿って点在しています。
従って江戸川の河川敷はすぐそば。
江戸川の河川敷でひと休みも良いものです。
天気が良ければこのように東京スカイツリーも見えます。
もっと言えば冬場には富士山だって見えます!

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そしてこの流山の江戸川河川敷、早春には菜の花でいっぱいになり、
河川敷は見事な黄色い絨毯となります。

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そして最後に御紹介した流山本町へのアクセスですが、
流鉄流山線流山駅が最寄りになります。
この流鉄流山線、常磐線馬橋から分岐するローカル私鉄ですが、
この路線そのものが充分にレトロ(笑)
いまどきSuica/PASMOはおろか自動改札もない鉄道って、
首都圏にそうそうないですよ(笑)
終点の流山駅はこれまた懐かしい雰囲気を持った駅で、
“関東の駅百選”に選定されている駅なんです。

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2両編成の電車がゴトゴト馬橋と流山を往復しています。
運転本数も1時間に3-4本ありますのでそんなに不便ではないはずです。
皆さんもぜひレトロな雰囲気持つ電車に揺られて、
レトロな雰囲気持つ古民家を見に行きませんか。
驚くほど東京から近い場所に懐かしい街並みが残っていますよ。

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