こんにちは、よーぶんです。
東海道/山陽本線編が終わったこの企画、
今回からは首都圏から北を目指すことにしました。
普通に考えればまず東北本線だろうと思いますが、
先に常磐線の攻略を解説してから東北本線をやろうと思います。
この企画がコロナ禍において3密避ける、
スローな旅の一助になることを願って始めましょう。
首都圏から仙台以北を青春18きっぷで目指す場合、
東北線回りか常磐線回りかを選択しないといけないわけですが、
よーぶん氏は常磐線回りをおススメします。
今年3月にようやく全線復旧となった常磐線ですが、
旧国鉄時代には東北線を差し置いて東北北部/北海道ヘのメインルートとして、
機能していた時代も長くありました。
だからというわけではないと思いますが、
東北線を乗り継いでいくのは意外と大変で、一方常磐線は至ってシンプル。
それゆえによーぶん氏は常磐線回りが勧めるわけです。
では常磐線の攻略法をお話ししていきましょう。
1. 上野/品川 – 水戸
東京の北への玄関口、上野駅。
東北/上越新幹線の東京開業や上野東京ライン開業なんかで、
その地位はすっかり失われてしまった感はありますが、
今でも残る行き止まり(頭端)式プラットホームは昔日の栄光の生き証人です。
上野東京ラインの開業は常磐線の運航形態も変化させました。
常磐線快速電車が東海道線への直通運転を開始し、
上野駅をスルー運転するようになりました。
しかし、ここでは詳しく触れませんが、常磐線特有の特殊事情により、
東海道線への直通は品川までとなり、上野始発の列車も残されました。
従って常磐線への乗車は始発を狙って品川/上野をうまく使いましょう。
といっても品川/上野始発でも取手行に乗ることはおススメしません。
どうせ取手で後続の土浦/水戸/勝田行に乗り換えることになるので、
それなら最初から土浦/水戸/勝田行に乗りましょう。
また土浦行も避けた方がいいですね、結果は取手行乗るのと変わりませんから。
また東京西部/神奈川県内陸部から出発の方は、
東京メトロ千代田線/小田急線との直通運転を行っている、
常磐線各駅停車に乗って我孫子まで行くという方法もあります。
この場合北千住から青春18きっぷ適用のはずです(間違ってたらスミマセン)。
途中の北千住等で水戸方面中距離電車に乗り換えることもできますが、
もし常磐線各駅停車で座れたのなら我孫子まで行った方が、
おそらくその先の中距離電車での席にありつけやすいと思います。
なお我孫子まで行けば名物唐揚げそばも楽しめますよ(笑)
そして水戸方面への常磐線中距離電車に乗ることが出来れば、
あとは水戸まで乗りっぱなしです、これは楽です。
この常磐線中距離電車のほとんどは勝田行ですが、
そこから北へ向かう列車への乗り換えは勝田ではなく、
1つ手前の水戸で乗り換えましょう。
理由はいわき方面への列車のほとんどが水戸始発だからです。
そして食事/休憩/補給には圧倒的に水戸駅の方が便利です。
ほとんどが勝田行で走っているので勝田という駅は、
さぞや大きいのだろうと勘違いしてしましますが、
勝田という駅、そんなに大きくありません、また便利とも言い難い。
なので潔く水戸で下車しましょう(笑)
2. 水戸 – 仙台
水戸は県庁所在地の駅ですからね、それなりの規模の駅です。
ここでしっかり食事/休憩/補給をしておきましょう。
いわきまで行く列車はだいたい日中1時間に1本程度。
途中の高萩止まりの列車もありますが、
高萩において、それより先へのすぐの連絡はないので、結局いっしょです。
そしてここから先、仙台までゆっくり食事/休憩/補給出来る駅は、
多くはないのでこの水戸がとても重要な駅になります。
水戸からのいわき方面の列車はほとんどがいわき行です。
従っていわきでほとんどの場合は乗換になります。
このいわきからの乗換、仙台方面は日中だいたい1-2時間に1本程度。
東日本大震災以前は仙台方面へ直通する列車が多かったのですが、
復旧開業以降は原ノ町で系統分離されてしまったようで、
そのほとんどが原ノ町行となっています。
いわき駅なんですがこれまた便利な駅とは言い難い駅です。
福島県浜通り地方において最大の都市の中心駅なんですが、
どちらかというと港湾のある小名浜地区の方が、
観光スポットもあってにぎやかな印象がします。
しかし小名浜は鉄道がない地区(貨物用はありますが)なので、
いわき駅からのアクセスは大変不便です。
(小名浜に鉄道で向かう場合はいわきから3つ手前の泉駅下車後、バス利用)
そこでよーぶん氏がおススメしたいのは、
いわき駅の2つ手前の湯本駅での途中下車です。
ここには温泉があります、
そうです、あのハワイアンズリゾートのあるのがここ湯本です。
ちなみに映画「フラガール」の舞台もここなんです。
といっても湯本駅そばにハワイアンズリゾートがあるわけではなく、
駅前には鄙びた温泉街があるだけです。
しかしここには2つの温泉公衆浴場があります。
1つは駅そばにあるまさに地元の方向けの印象な”みゆきの湯”。
そして歩いて10分足らずに観光客向け日帰り入浴施設”さはこの湯”。
ここでさっぱりして北を目指すのも一興です。
さていわきから原ノ町を目指します。
この区間の途中にあの福島第二原発があります。
この区間についてはもくもくと北を目指しましょう。
特に面倒くさい乗換なんかはありません。
しかし車窓はなんとなく切なくなる光景がしばしば目につきます。
この地に戻るに戻れない人々がいるんだなとリアルに感じられる区間です。
原ノ町からは日中1時間に1本程度の列車本数になります、
そしてここ始発の列車はすべて仙台まで直通します。
ここでの乗換に席を確保出来たら仙台まで何もありません。
ところどころ津波対策で線路が移設されたことがわかる車窓を見ていると、
そのうち東北本線に合流しますが、列車はそのまま仙台まで向かいます。
常磐線は上野(品川)を出ると水戸、いわき、原ノ町の3ヵ所での乗換で、
杜の都仙台まで達することが出来ます。
ちなみに上野-仙台は常磐線で360km余り。
ちょうど東海道本線の東京-名古屋に匹敵します。
だいたい東海道本線は少なくとも4回位の乗換は覚悟しなければならないので、
この常磐線の乗換は比較的少ないものだと思います。
しかしそれは逆に1つの列車の乗車時間が長いという事。
従って食事/休憩/補給をどこでするのかしっかり考えておかないと、
結構ツライ行程になるということですので、
この記事を参考にしてもらって、
時刻表で事前にプランニングすることをおススメします。
次回は東北本線で首都圏から仙台を解説します。
このルートは意外と攻略が難しいです。
それでは!