シャッタースピード – よーぶん氏のゆる~いカメラ基礎講座 第4回

こんにちは、よーぶんです。

皆さん、お盆休みでしょうか?
しかし暑いですね、外に出るのがイヤになります。
そんなときは涼しい屋内でカメラの勉強でもしましょう(笑)
次にカメラと出掛ける時に写真がグレードアップしてるかもしれません(爆)

さてこの講座も4回目となりました。
前回はレンズの絞りについて解説しました。
読んでいない方はこちらをクリック。
今回はその絞りと密接な関係にあるシャッタースピード(以降SS)について、
解説していきたいと思います。

1. シャッタースピードとは?
SSについて俗によく言われるのが、
それはシャッターが開いている時間だと。
確かにそうなんですが(笑)
でもね、これほど初心者に不親切な説明ってありますか?
じゃあシャッターが開くとどうなるのって、初心者の方はなりませんか?
シャッターが開く時間というのは結果的にカメラがどう動作してるかであって、
SSの持つ意味の説明にはならないと思うのです。
じゃあどういうふうに説明したらいいのか?

正しく言おうとするならば、
写真に必要な光をカメラ内部の画像センサーに届ける時間となりますか。
この光を届ける時間が適切か否かで写真がキレイに撮れるか決まります。

前回の絞りの際にお話しした水道の蛇口の話を思い出してください。
絞りの話のときは水道の蛇口をどれくらい開けるかという話でしたが、
今度は蛇口の下にコップをどれだけの時間置いておくかという話になります。
それが短すぎると渇きを潤すだけの水が汲めません、
すなわち光が足りずに写真が暗くなってしまいます。
一方長すぎるとコップから溢れてしまいます、
すなわち光が多過ぎて写真が白飛びしてしまいます。

また止まっている被写体(静止体)であるならば明るい暗いだけの話で済みますが、
動いている被写体(動体)の場合はこれだけでは済みません。
SSが適切でないと動体の場合はブレてしまいます。
これを俗に動体ブレと呼びます。
写真は一瞬を切り取っているわけですから、
動いているものをあたかも止まっているかのように切り取るわけです。
そのため動体のスピードにあったSSを選択しないと、
あたかも止まったようには撮れずに動きが写る、すなわちブレるのです。
実例を見てみましょう。
鉄橋を渡る列車を撮った写真でSSが適切か否かで見比べてみます。
SS(1/4秒)が遅いと、

あれま、列車がブレましたね。
周りの風景はブレていないので手振れではありません、動体ブレです。
一方SS(1/1600秒)が適切だと、

列車が鉄橋の上で止まったように撮影出来ましたね。
これでSSを適切に設定する必要性がおわかりいただけたと思います。
しかし動体ブレは悪いことばかりではありません。
これを逆手にとった写真もあります。
それがいわゆる光跡写真、レーザービームですね。

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またこういったホタルの写真も同じような発想です。

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これは大変長い時間シャッターを開けておくことで、
その間に捉えた光の動きをセンサーにすべて記憶させると、
このような連続した光跡を捉えることが出来るのです。
そうすることで上の高速道路の写真はスピード感ある写真になりましたね。
こういった撮影を長時間露光とかバルブ撮影とか呼びます。

2. まとめ
シャッタースピードが理解できると、
その場面をどう切り取るかという思考が生まれてきます。
こう切り取りたいと思えばどんなSSが適切か。
その答えを撮影者が導き出すことが出来れば、
その撮影者の表現の幅はぐーんと広がります。
SSを考えるとはすなわちどう被写体を切り取るかで、
画像センサーに対してそれに応じた光の量を調節するということです。

前回の絞りとこのSSをしっかりと理解出来れば、
光を自由に操れるようになってきます。
この光を自由に操るということこそ、キレイな写真を撮る大事な点です。

次回は感度を解説します、これも絞りとSSに密接に関係します。
この感度を含めた3つを理解出来れば、もう怖いものはありませんよ。

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