こんにちは、よーぶんです。
クルマの世界でハチロクといったら、
トヨタのカローラレビンAE086のことですが、
鉄道の世界でハチロクといったら、
8620形蒸気機関車のことをいいます。
どちらも名車であることは間違いありませんね(笑)
今回の話題はこの8620形蒸気機関車の話です。
8620形蒸気機関車は大正時代に設計された、
旅客列車牽引用の蒸気機関車です。
その安定した性能と頑丈な設計から蒸機時代末期まで使用され、
「鉄路あるところ、ハチロクの機影みざるはなし」とまで評された名車です。
しかし鉄道模型の世界、特にNゲージの世界では、
そのボイラーの細さ、腰の低さが模型化のネックであったと思われ、
その名車と讃えられた割に模型化されることの少ない機関車でした。
しかし今回鉄道模型界のパイオニアKATOから模型化されることになり、
先月末にKATOから発売された8620形東北型を、先日引き取ってきました。
まだまだナンバープレート等のユーザー取付部品は付けていませんが、
いやいやボイラーの細さはお判りいただけますか?
今回発売された8620形は”東北型”とされていますので、
プロトタイプは花輪線や五能線で客貨に活躍した機体だと思われます。
これらは前照灯がシールドビームに交換された機体が多かったのですが、
模型もそれに従ってシールドビーム仕様とされていますね。
また運転台(キャブ)は屋根が延長されているのも特徴だったんですが、
それも見事に表現されています。
そしてよーぶん氏が感動したのはボイラーの細さと腰の低さ、
低い台枠とランボードが見事に再現されていることです。
台枠の上にボイラーが乗っかり、そして反対側に透けてるのがわかります。
いやぁこれは見事です!
Nゲージでもここまで表現できるようになったんですね!(´Д⊂
時代の流れ、技術の進歩に感動します。
今回模型化されたのは前述した通り東北にいた機体です。
有名なのは花輪線で活躍した機体達で、
本来急勾配線区で使用されることは想定されていないこのハチロクが、
急勾配を擁する花輪線でなんと3重連で貨物列車を牽引に活躍しました。
その様子は当時多くの方を感動させ、多くの写真が残されていますね。
想像するに過酷な運用だったと思いますが、
そんな運用に大正生まれのハチロクを充てざるを得なかった、
当時の実情を思うと現場の労苦に頭が下がります。
今回もモデルはその花輪線で使われた機体の特徴を、
よく表現する大変良い製品だと感じました。
同時に模型の出来の良さから今後のバリエーション展開にも、
大きな期待を持ったよーぶん氏です。
特によーぶん氏としては筑豊地区で活躍した、
若松区の機体をプロトタイプとしたバリエーションが出ると感涙ですね(笑)
多くの方が御存知の通り、
現在このハチロクはJR九州が所有する58654号機が唯一の現役です。
これを使って観光列車「SL人吉」が運行されていましたが、
7月の豪雨で運行線区である肥薩線が大きな被害を受けてしまいました。
肥薩線はこのハチロクが長く活躍した所縁の路線であり、
いつか肥薩線が復旧されてハチロクの汽笛が再度響くことを、
この模型を眺めながら願うよーぶん氏でした。
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